商品詳細

佐藤聰明 "エコーズ" [CD]

価格: 2,650円(税込)

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Label: Edition Omega Point - OPA018

佐藤聰明の1980年代初頭のテープ作品「エコーズ」、ついに初ディスク化!そしてカップリングはNHK電子音楽スタジオで作られた、無音から巨大音響が立ち現れる名作「エメラルド・タブレット」で、これも今回初のCD化。音素材の選択という点で共通したこの2作品は、同時期の「マンダラ」、「マントラ」、「タントラ」の電子音楽3部作ともオーバーダブを多数繰り返す制作手法で共通し、佐藤のこの時期のテープ作品の系譜がここに完結した!

作品について
「エメラルド・タブレット」は1978年にNHK電子音楽スタジオで製作しました。音素材は法要などで用いられるキン(やや大型の鈴)、チューブラー・ベル、シンバルの各一音の響きのみで創られています。各々の音はアタック音が消去され、無限ループによって幾度も多重録音が繰り返されました。それによって一音の響きからは聴き取ることのできない多様な美しい倍音が引き出され、倍音が干渉しあうことによって唸りが生じ、高音域に幻のような旋律が浮び上がったのです。倍音はこの世で最も神秘的な現象です。「エメラルド・タブレット」は倍音の不思議さに導かれるように製作しました。
「エコーズ」は1981年5月20日から29日の10日間にわたって催された、栃木県川治温泉観光協会主催による「霧と音と光のフェスティバル」のために作曲しました。会場は川治温泉郷の幅50m、長さ200m、面積7000㎡の男鹿川渓谷で、谷川を囲む小高い丘に8本の大型スピーカーが配置されて、8チャンネル・テープによって再生されました。各スピーカを連結するケーブルは全長1キロ以上に及び、谷底から立ち昇り拡散する濃密な人口霧と、霧の中から照射され山肌を縫うレーザー光線、そして超低音と大音量によって再生されるテープ音楽は峡谷に木霊し響きあい、まさに観客は包み込まれるように見えました。「エコーズ」は「エメラルド・タブレット」で用いた3種類の金属打楽器による素材音と、私自身の声によって創られています。- 佐藤聰明

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